【観劇】夏への扉【キャラメルボックス】
3/17マチネ、観て来ました。
キャラメルボックスの舞台鑑賞は初めてなのですが、実はこちらの劇団には色々な思い入れがあります。
そもそも私は「ZABADAK」、そしてボーカルであり作詞作曲家である吉良知彦さんのファンで、吉良さんが楽曲を提供している劇団がある、名前は「キャラメルボックス」と言うらしい、というところから名前を知りました。
学生の頃は九州のど田舎、20代は宮城の片田舎にいた私には、観劇なんて趣味はとても持ちようがなく、サントラだけ買ってどんな舞台どんな物語なのか想像するほかありませんでした。
まして「夏への扉」初演は2011年、ちょうど東日本大震災が起きた頃。
被災と復興で暫くは趣味どころではなく、5年後には吉良さんも亡くなってしまい、色々な物が手の届かない世界に遠ざかってしまったような気がしていました。
その後関東への転勤を機に観劇にハマり、先日の記事で書いたように「おおきく振りかぶって」を観に行ったのですが。
脚本を担当なさっていたのがキャラメルボックスの成井豊さん、そして顧問の滋賀先生を始め、野球部メンバーの中にも多くの劇団員が混ざっていたことを後になって知りました。
そして、劇場で配られたチラシの束の中に、「夏への扉」のチラシが入っていたのです。
速攻でチケット予約したよね。
はい、前置きがやたらと長くなりましたが、それだけ念願の舞台だったと言うことです。
友人と元恋人に裏切られたダニエルが、せめて一矢報いようと出向いた彼らの家で更なる罠に嵌り、コールドスリープによる30年の眠りにつく。
目覚めた先は相棒の猫・ピートもおらず、得意のロボット工学の知識も全くの時代遅れになってしまった世界…。
というあらすじだけ書くと暗澹たる気分になりそうですが、テンポの良さとダニエル自身の明るい性格、猫のピートのコミカルな演技でするすると物語が頭に入ってきます。
裏切られ陥れられた先でも諦めず、底抜けの前向きさで突き進んでいくダニエル。
今度こそ良い友人に恵まれ、一度は別れ別れになってしまったピート、そして大切な少女・リッキィとも再び巡り合うために。
凍てつく冬、雪の舞い散る世界の中で、いつか夏へ続く扉を見つけるために。
劇中で「THE DOOR INTO SUMMER」が流れた瞬間涙が出ました。
私にとってはこの再演こそが「夏への扉」そのものでした。
本当にありがとうございました!
- アーティスト: Caramelbox,Sense Of Wonder,吉良知彦&玲里
- 出版社/メーカー: ネビュラプロジェクト
- 発売日: 2011/04/27
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
- 作者: ロバート・A.ハインライン,Robert A. Heinlein,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 文庫
- 購入: 44人 クリック: 160回
- この商品を含むブログ (99件) を見る